「壱華、会いに来たよ!」



こうして決意とともに迎えた退院の日、私は迷わず壱華に会いに行った。


今日は退院祝いに壱華とご飯を食べに行く。


でも、安全性からふたりきりの食事はダメだと言われたから志勇と護衛の人がついてくるらしい。


まあいっか、志勇なんてそっちのけで壱華との時間を楽しむもんね!



「……実莉、痩せたね」

「これからモリモリ食べるから大丈夫……ていうか、壱華その服超似合ってる」

「うん、志勇が買ってくれて……」



待ち合わせ場所の志勇の家に着いてリビングの扉を開けると、壱華はお上品な黒のフレアワンピースを着ていた。