次の日から、私の声のない生活が始まった。 声のない生活は、思ったよりも不便で苦しかったけれど、あの日の唯の言葉より辛いものはなかった。 だから、これからもずっとこの苦しい生活を続けていくものだと思ってたんだ。 (声が出ない女なんて、運命の出会いなんかないよね…) 運命の出会い、それは昔からの私の夢。 いつかきっと、私にも運命の人が現れて、幸せな恋をするんだって。 だけど、こんな状態では運命の出会いなんてないと諦めてた――― でも、そんな私に聖は笑いかけてくれたんだ。