泣かないで。そばにいて。
それが君の口癖だったよね。
泣き虫の僕は、泣いたら心配されると
思って君を突き放そうとしたから、
僕のそばにいてくれたんだよね。
でもさ、僕は心配させたくないよ。
だから、何度も君に酷いことを
言ったはずだった。
でも、そばでずっと笑ってくれたよね。
「どうしたの急に。」
君はそう言った。
ああ、ごめんね。と僕は笑う。
不思議な話をしようか。
僕が、君に恋した話。
だから、君を今すぐ突き放したいんだ。
そして、どこよりも遠い場所に行かなきゃ。
君を守れない僕に、君を好きになる価値は
無いからね。