目が覚めると彼の腕の中にいた。彼は大事そうに私を抱えながら安らかな寝息をたてている。
身体には倦怠感が残っていて微塵たりとも動きたくない。でもこの身体のダルさが幸せだったりもする。
腕を伸びしスマホを見ると、今日は土曜日だった。ゴミの日だ。
まだ起きる気配のない彼の額にキスを落とし、布団から這い出た。服を着るついでにゴミを集めようとしたとき、翔太から貰ったネックレスが目に入った。
今までつけてこなかった。無くすのが怖いし、たまに眺めてニヤニヤするのが好きだったから。でも、たまには。
金色に光るそれをゆっくりと首元に持っていき、丁寧に金具をつけた。初めてつけるネックレスは肌になじまない。それでも、どこか安心感というか、懐かしいというか、「しっくり」きた。
初めてつけるのがゴミ捨ての時なんて、翔太は怒るだろうか。怒られたら、かわいこぶってごめんねって謝ってみようかな。
一通りゴミを集めて、いつもはボサボサのままの髪を軽くブラッシングしてから玄関を出た。
身体には倦怠感が残っていて微塵たりとも動きたくない。でもこの身体のダルさが幸せだったりもする。
腕を伸びしスマホを見ると、今日は土曜日だった。ゴミの日だ。
まだ起きる気配のない彼の額にキスを落とし、布団から這い出た。服を着るついでにゴミを集めようとしたとき、翔太から貰ったネックレスが目に入った。
今までつけてこなかった。無くすのが怖いし、たまに眺めてニヤニヤするのが好きだったから。でも、たまには。
金色に光るそれをゆっくりと首元に持っていき、丁寧に金具をつけた。初めてつけるネックレスは肌になじまない。それでも、どこか安心感というか、懐かしいというか、「しっくり」きた。
初めてつけるのがゴミ捨ての時なんて、翔太は怒るだろうか。怒られたら、かわいこぶってごめんねって謝ってみようかな。
一通りゴミを集めて、いつもはボサボサのままの髪を軽くブラッシングしてから玄関を出た。

