佐藤「やっとついた〜!!」

早乙女「もうクタクタ…」

平田「お腹空いた…」

小堀「はぁ。」

キャンプ地に到着した4人。
キャンプ地には既に到着している班がカレー作りをしている。

早乙女「この後カレー作りとかハードじゃないですか!?」

小堀「ほんとそれ」

平田「とりあえず、俺と佐藤は火起こしと米炊くからカレー任せていい?」

早乙女「うん、美味しく作るね!」

平田「楽しみにしてるよ」

あぁ、その笑顔だけで私なんでもできるよ〜!

小堀「私、肉切るから野菜頼める?」

早乙女「任せて!」

私と幸恵は野菜や肉を切り鍋に入れて準備を終えた。

平田「やべー全然火がつかない…」

佐藤「米どんぐらい水入れんの?」

一方、平田・佐藤チームは何も進んでいない。

小堀「愛菜、翔太の手伝い行ける?私はあのどうしようもないやつ手伝ってくるわ」

早乙女「ラジャ!」

そうして私は翔太の所へ向かった。
翔太はしゃがみながら火起こしに専念していた。私は翔太の隣にしゃがんだ。

早乙女「火の調子はどう?」

平田「あー、早乙女か。ごめん、こっちもう少しかかりそう」

早乙女「ううん、大丈夫だよ!」

火起こしを担当していた平田の頭や背中には灰が着いていた。

早乙女「灰着いちゃってるね…」

私は無意識に頭や背中の灰を払った。

平田「あ、ありがとう…」

翔太はそっぽを向いて言った。
その時私は無意識に翔太に触れていた事に気づき恥ずかしさのあまり立ち上がった。

早乙女「い、いやいや、いいの!ほら、体操着汚れちゃったら嫌じゃん?」(何やってんの私!無意識に触れちゃうとかアホか!)

平田「あ、ついた!」

そんなことをしているうちに火はついていた。

平田「カレー煮込んでくれ!」

早乙女「う、うん!」

そういうと翔太は佐藤の所へ走っていった。

小堀「さぁさぁ、ラストスパートですよ」

早乙女「そうだね、ルー入れちゃおうか」

小堀「なんか、顔赤いね?大丈夫?」

早乙女「火に近いからちょっと暑いだけだよ!」

小堀「ふ〜ん…」



〜数分後〜

小堀「完成ね」

早乙女「やっと食べれるよ〜」

佐藤「俺のお腹と背中くっついてない!?」

平田「アホか」

4人で席につきカレーを食べ始めた

佐藤「うっま!!!」

平田「これは美味いな」

小堀「やるじゃん私達」

早乙女「おいしい!!」

カレー作りは見事成功した。
平田と佐藤は鍋いっぱいにあったカレーを全部たいらげた。

平田「2人と同じ班で良かったよ」

早乙女「ありがとう」
そういう風にしれっと優しいこと言うんだから、心臓が休憩してくれない。

担任「皆さん、お疲れ様です。数時間部屋で休憩したらキャンプファイヤーを行いますので庭裏に集合してください。」

平田「じゃ、またな」

早乙女「ばいばい。」