黒い龍は小さな華を溺愛する。


すぐそばに常盤くんの顔が!

横を向けないけど、いい香りがする……香水何つけてるんだろう。

外見を変えてもらって、常盤くんの隣を歩いてるなんて、なんだかシンデレラな気分。


紫藤くんは別なクラスだから自分の鞄を取りに行って。

私と常盤くんも教室の中に入ると一層驚きの声が強くなった。


「常盤くん!どこに行ってたの!?」


そんな中声を掛けてきたのは絵里沙ちゃんだった。

しかし常盤くんは華麗にスル―。

「ねぇ」と絵里沙ちゃんが常盤くんの腕を掴もうとした瞬間、横にいた私と目が合った。


「え……誰?」


やっぱりわからないよね……。


「う……宇崎です……」


周りにいた人たちがどよめいた。

目の前の絵里沙ちゃんも目を丸くして絶句している。


「本当に……宇崎さんなの……?」


「はい……」


しばらく私を見つめていたので、気まずくなり自分の席に鞄を取りに行った。