黒い龍は小さな華を溺愛する。



気を遣われると余計に惨めになってしまう。


「宇崎さんさー、マジで自分の事わかってないんだね?とんでもない美女よ?まぁ軽くこの学校のトップだろうね」


「え!?何言って……」


学校のトップとかありえない!


「夕晴もわかってたから俺に頼んだんだろ?」


常盤くんは私の顔を見て「知らねーよ」と言った。


「嘘だろ!?美人だから近づいたんじゃねーのかよ!?」


「あの猫……この辺うろついてる猫がいて」


ミケのこと!?


「それってミケのことじゃ……」


「ミケ?」


「あ、私が勝手に名前付けて呼んでるんですけど、右目あたりが黒い毛の三毛猫ですよね?たまに餌あげてて……」


「そう、俺もそいつに餌やったりしてたから。で、前に沙羅が餌あげてんの見かけて」


嘘……前から私の事を知ってたってこと?


「マジかよ、なんか運命じゃね!?てかもう名前呼び!?」


紫藤くんが1人で興奮して盛り上がっている。