黒い龍は小さな華を溺愛する。


「やっぱ宗佑に頼んで正解だったな」


穏やかな表情で笑い、私の髪の毛を触った。

髪の毛を触られただけなのに、こんなにも心臓がバクバク鳴るなんて。

常盤くんの笑顔の破壊力は凄まじい。

さっき紫藤くんに触られた時のような恐怖感はない。

なんでだろう……。


「だろー?お礼はマルジェラの香水で良いよ?」


「は?ふざけんな」


私こそお礼しなきゃ!


「私にお礼させてください、高いのは無理かもしれないけど……」


「えーほんと?じゃあ今度一緒にカフェ行こうよ。こんな美人とだったら大歓迎」


紫藤くんが私の方に手を伸ばすと、それを常盤くんが払いのけた。


「礼なんてしなくていいだろ、俺が勝手に頼んだことだし」


「……ふーん、取られたくないわけね?」


ニヤニヤと笑う紫藤くん。


「そ、そう言う意味じゃないですから!それに美人とかやめてください……」