黒い龍は小さな華を溺愛する。


「で、いつまで俯いてんの?」


「え?」


「人と話してる時は上向けよ」


「す、すいません……」


「別に怒ってるわけじゃねえ、謝るな」


「すいま……あ、」


人が怒ってると思うと謝るのが癖になっていた。



「自分変えたくねーの?」


「……変える?」


自分を変えたいって、思ったことはある。


現に相羽くんと付き合った時も、少なからず強くなろうって心では決めていた。


でも恐怖の方が勝ってしまうから、人の顔をちゃんと見ることはできないままだ。


だからどう変えていいのかもわからなくて。


「あんたが変わりたいって思うなら、協力する」


「な、何言って……」


思わず顔を上げると、バイクに跨ってる彼の目が真剣だった。


どうして私にここまでしてくれるんだろう。