黒い龍は小さな華を溺愛する。



「……お前あいつのことなんも知らねーのか」


「はい、ただのクラスメイトなんで……」


「へぇ?あいつ学校行ってんの、DRAGONKINGのアタマが」


「DRAGON……?」


アタマって!?


「珍しい。本当なんもしらねぇんだなぁ?まぁ、近くにいればそのうち嫌でもわかるだろうよ。あいつは関東じゃウレモンだからな、見た目があんなんだから裏では黒龍なんて言われたりしてやがる」


「黒龍……」


確かに常盤くんの綺麗な黒髪に透き通った茶色の瞳、スラっとしたスタイルが龍のように見えるかも……。


「常盤くんは……優しい人だと思います」


まだよくわからないけど……

今日一日で悪い人じゃないっていうのはなんとなくわかった。


「ふっ。優しい人ねぇ、うちの奴らがああやって怯えてんだろ?」


「はい……」


「情けねぇけどこの前うちのチームが全ゴロシになるとこだったんだよ、あいつ1人でやりやがった……」


「一人で!?」


「俺も相当やられたけどまだ気力はあった。あそこでサツが来なかったら俺が勝ってたかもしんねーけどな?」