黒い龍は小さな華を溺愛する。



「報告?」


「さっきてめぇのチームの奴に出くわしてよぉ、生意気だったからちょーっとお仕置きしてやったんだよ」


「あ?俺んとこって誰だよ」


「あいつ名前なんつったっけ?なぁ!」


秋元が近くのバイクに乗っていた男に聞くと


「あ、安海(あんかい)ってやつですっ……」


と、怯えたような声で答えた。


秋元って人とは違って自信なさげで俯いている。


常盤くんはその男に近づき、胸倉を勢いよく掴んで上を向かせた。



「……あいつに何しやがった?」


「あっあのっ……」


「はっきり言え!あいつはまだ13なんだよ!」


常盤くんに掴まれてる男はものすごい怯えようだ、一体何があったんだろう。


特攻服?を着てる人たちってみんな強そうなイメージなのに、この秋元って人以外を見るとみんな目を逸らしたり少しずつ遠ざかったりしてる感じがする。


「お、俺らをなめやがったんだっ……あっちが先に挑発してきて……だから木刀で指を何本か……」