黒い龍は小さな華を溺愛する。


「……誰だっけ?」


「ふざけんなよ!Demonの秋元(あきもと)だ、忘れたとは言わせねぇぞ!?」


「ああ……神奈川の。この前のでケリついたんじゃなかったっけ」


「ついてねぇよ!あれで勝ったなんて認めねぇからな!?」


おでこが付きそうなくらい近くで睨まれてるのに、常盤くんは動じてないようで。


私はわけがわからないその状況を、息を呑んでみていた。


「って……女連れてたのかよ」


私に気付き近づいてきたので、緊張して思わず背筋が伸びた。


「プッ。てめぇ女の趣味悪いなぁ」


秋元って人が私の全身を見て笑い出す。


だよね、誰もがそう思うはず……。


変な勘違いさせて常盤くんにも恥ずかしい思いさせちゃった。


「……俺らも暇じゃねーんだよ、今日は女もいるしもういいだろ」


「まぁ待てよ、てめぇに報告があってな?」