黒い龍は小さな華を溺愛する。


その時は死体なんて考える余裕がなかったけど……


「でも迷惑になるだろうなって思って……やめたんです。そしたら常盤くんが……」


「へー、迷惑になるって思ってやめたんだ?そのレベルなら本気じゃねーんだよ」


「……え?」


「本気で死にてーやつは後先なんか考えない、周りなんてどうでもいいくらい切羽詰ってるから」


私も切羽詰ってたと思うんだけど……


本当の自分はまだ生きたいと、心のどこかで思っているんだろうか。


「……あんたバイトとかしてんの?」


「え?してないです……けど」


「じゃ、ちょうどいい。俺の怪我治るまで代わりにここで働けよ」


「え!?ここって……」


「結構忙しいから。俺抜けるとしんどいと思うし」


バイト経験は一度もない。


ましてや接客なんて……苦手中の苦手だ。


できれば人と関わりたくないって思ってるのに。