黒い龍は小さな華を溺愛する。



「……手当とかされたことねーわ」


「破傷風とかになったら大変ですからっ……」


「見た目通り真面目だな」



近すぎるから顔は見ないようにしてたけど、声からして笑ってるっぽい。


無愛想だった常盤くんが笑うなんて想像つかないけど。


「本題だけど……なんで死のうとしてた?」


ドキッとしてガーゼを落としそうになった。


やっぱり聞かれるよね……。


「わ、私も色々あって……」


常盤くんもさっき同じように答えてたし……

別に曖昧でもいいよね!?


「ふーん?……あそこから落ちたらさ、下通ってる車にぶつかって次々にひかれまくって、スプラッタな見た目でグロい死体になるんだろうな?」


う……想像すると気持ち悪い。


「は、はい」


「ふっ。〝はい〟ってなんだよっ、絶対そういうの考えてなかったろ?」