「常盤さぁん!」
「急にどうしたんですか!?」
「大丈夫か!?」
常盤くんの知り合いなのか、5.6人の男の子たちが心配そうに私達の周りを取り囲む。
「この人たちは……」
私が驚いていると常盤くんが「ダチ……」と呟いた。
ダチって……友達!?
髪の色が派手な男の子たちは、色んなところにピアス開けてたり怖そうな外見だ。
「怪我したんすか!?」
青く染めてる子が常盤くんの側に来てしゃがみ込む。
「あー……ヘイキ。てかここじゃ目立つから場所移動すっから」
そう言ってゆっくりと立ち上がった。
確かに道行く人が私たちを変な目で見てくる。
「おい、あんたも来いよ」
地面に座り込んでいた私を見下ろしてそう言うから、迫力があって怖かった。
怒ってる……?
どうしよう、色々と問いただされるんだろうか。
今日はなんてついてない日なんだろう。