それから数日後のことだった。
相羽くんから突然〝話がしたい〟とLIMEがきた。
最近大人しかったから気にしないようにしてきたけど、画像のこともあるしいい加減ケリをつけたい。
ちょっと怖いけど、常盤くんには相談できないから一人で解決しなきゃ……。
放課後、裏庭に着くと校舎に寄りかかりながら誰かと電話している相羽くんを見つけた。
「ぁあ!?今?裏庭だよ、昨日言ったろ!」
この話し方だと、電話の相手は裏の相羽くんを知ってる人?
しかし私の姿に気付くと、即座に電話を切った。
「沙羅!来てくれてありがとう」
以前の相羽くんのような笑顔だったけど、もう騙されない。
私は近づいてくる相羽くんを警戒して、少し離れた。
「相羽くん……話ってなに?」
すると突然、頭を下げられた。
「ごめん!俺がやってきたこと……全部謝るから……だからもう一度付き合ってほしい」
驚いて声が出なかった。
あんなにひどい事をしてきて、よく平然とそんなことが言えたものだ。



