黒い龍は小さな華を溺愛する。



みんな私の話なんて聞いてくれなかったけど……常盤くんはわかってくれる気がする。


「私は本気だったんですけど……あっちがそうじゃなかったみたいで、振られたんです」


「へぇ、なのにあいつは別れてないっつってたよな?」


「はい、本当わけわかんなくて。クラスのみんなには浮気したって思われてるし、なんか疲れちゃって。そういうことも色々重なって……気付いたら歩道橋の上にいたんです」


軽く笑って常盤くんの方を見たら真顔で。

食べ終わったハンバーガーの紙をぐしゃっと丸めると、私の方を向いた。


「死ぬくらいなら俺の女になる?」


「……え?」


今なんて?


俺の女?って……?


「さっき気にしなくていいって言ったけどさ、俺も最近まいってて。女いた方が周りがうるさくなくていいし」


「あの、でも私なんかが彼女の役目務まるんでしょうか……」