黒い龍は小さな華を溺愛する。



一緒に食べるってことだよね……!?


駅前のファーストフードのお店に入るとお昼時だからか混雑していた。

レジに並んでいる間も周りの人たちの視線を感じる。

常盤くんを見てるのかと思いきや、私とも目が合う。

「え、イケメンと美女すぎん?」

「すごいお似合いのカップルじゃん」


え……カップル!?

チラッと常盤くんの方を見ると聞こえてないようでほっとした。

私とカップルって言われるなんて申し訳なさすぎる。

そんなことを考えている間に常盤くんが注文を終えていた。


店員さんが持ってきたのはハンバーガーセットが2つ。


常盤くんの方を見ると「食えるだろ?」と聞かれた。


「食べれますけど……お金っ」


財布からお金を出そうとしたら手でそれを阻止された。


「ほんと律儀だな、こういう時は奢られとけよ」


「でもっ……」


「いいから。あ、持ってきたパンは家でちゃんと食えよ?」


そう言いながら笑う彼にまた胸が高鳴ってしまった。

ダメ、勘違いしちゃだめだよ……。