思い出して徐々に顔が赤くなる私に、夏菜は冷ややかな視線と共に「ほら、ないじゃん」と勝ち誇った顔をした。
冷徹無慈悲なのは夏菜の方なんじゃないかと疑いたくなったけど、口に出すと怒られそうなので心の中にとどめておく。
「ま、でも、千咲はお兄のお気に入りだし、悪いようにはしないんじゃない?」
「……は?」
お気に入り?
はて?
「千咲は小動物みたいで可愛いって昔言ってた」
「小動物……」
「うちで飼ってるハムスターに似てる」
「ペットじゃん」
「あはは、ほんとだ。案外餌付けされてたりして」
「されてません!」
もう意味がわからない。
一成さんが私を小動物みたいで可愛いだなんて思うわけないじゃん。
だって私は一成さんにフラれているんですけど。
……まあ、そのことは夏菜は知らない。
いくら親友でも、これだけは秘密にしている。私の黒歴史。
ぷりぷり怒りながらもスーツを何枚か選ぶ。
鏡の前で合わせてみるが、どうにもしっくりこなくて気分が落ち込んできた。
よく考えたら私は背も低くて胸もぺったんこ。特別スタイルがいいわけでもないし、顔だってどちらかというと童顔タイプ。
私がスーツなんて着ても、背伸びした子供みたいになる。
そんな私が一成さんの秘書でいいの?
時東さんみたいに美しいプロポーションな美人さんは何を着ても似合うだろうけど。
冷徹無慈悲なのは夏菜の方なんじゃないかと疑いたくなったけど、口に出すと怒られそうなので心の中にとどめておく。
「ま、でも、千咲はお兄のお気に入りだし、悪いようにはしないんじゃない?」
「……は?」
お気に入り?
はて?
「千咲は小動物みたいで可愛いって昔言ってた」
「小動物……」
「うちで飼ってるハムスターに似てる」
「ペットじゃん」
「あはは、ほんとだ。案外餌付けされてたりして」
「されてません!」
もう意味がわからない。
一成さんが私を小動物みたいで可愛いだなんて思うわけないじゃん。
だって私は一成さんにフラれているんですけど。
……まあ、そのことは夏菜は知らない。
いくら親友でも、これだけは秘密にしている。私の黒歴史。
ぷりぷり怒りながらもスーツを何枚か選ぶ。
鏡の前で合わせてみるが、どうにもしっくりこなくて気分が落ち込んできた。
よく考えたら私は背も低くて胸もぺったんこ。特別スタイルがいいわけでもないし、顔だってどちらかというと童顔タイプ。
私がスーツなんて着ても、背伸びした子供みたいになる。
そんな私が一成さんの秘書でいいの?
時東さんみたいに美しいプロポーションな美人さんは何を着ても似合うだろうけど。



