連れられて入ったのは副社長室。
一成さんは会議で席を外しており、今はがらんとしている。
すぐ隣に簡易的な給湯室があり、急須と湯飲みも食器棚に完備されている。
引き出しを開ければ塚本屋自慢の茶葉が何種類かセットされていて、時東さんは緑茶を手に取った。
「お茶にしましょう。千枚漬けと一緒に」
「いいんですか、ここでお茶して」
「いいのいいの、今日はここ使わないでしょう」
「はい、そうですね」
今日の一成さんのスケジュールは頭に入っている。
午前中は別の場所で会議が二つ。
午後からは珍しく予定が入っていない。
だから副社長室には誰も来ない。
千枚漬けを食べやすい大きさに切りお皿に盛りつけ、急須で塚本屋の緑茶を淹れる。
少し蒸らしてから湯飲みに注ぐと、コポコポコポと耳に心地よい音といい香りが広がった。
「千枚漬けがお茶と合うのよねぇ」
「確かに、お漬物とお茶って合うんですね。お漬物屋さんとコラボとかしたらいいのに」
「それいいわね!今度開発部に提案してみたら?」
「開発部ですかぁ……」
開発部と聞くと高田さんがすぐに思い浮かぶ。
何だかんだ文句を言われながらも出張中はかなりお世話になった。
今度高田さんにもお礼をしに行こうかな。
一成さんは会議で席を外しており、今はがらんとしている。
すぐ隣に簡易的な給湯室があり、急須と湯飲みも食器棚に完備されている。
引き出しを開ければ塚本屋自慢の茶葉が何種類かセットされていて、時東さんは緑茶を手に取った。
「お茶にしましょう。千枚漬けと一緒に」
「いいんですか、ここでお茶して」
「いいのいいの、今日はここ使わないでしょう」
「はい、そうですね」
今日の一成さんのスケジュールは頭に入っている。
午前中は別の場所で会議が二つ。
午後からは珍しく予定が入っていない。
だから副社長室には誰も来ない。
千枚漬けを食べやすい大きさに切りお皿に盛りつけ、急須で塚本屋の緑茶を淹れる。
少し蒸らしてから湯飲みに注ぐと、コポコポコポと耳に心地よい音といい香りが広がった。
「千枚漬けがお茶と合うのよねぇ」
「確かに、お漬物とお茶って合うんですね。お漬物屋さんとコラボとかしたらいいのに」
「それいいわね!今度開発部に提案してみたら?」
「開発部ですかぁ……」
開発部と聞くと高田さんがすぐに思い浮かぶ。
何だかんだ文句を言われながらも出張中はかなりお世話になった。
今度高田さんにもお礼をしに行こうかな。