今日は部活だ。
私はハンドボールに所属している。
ハンドボールは私が5年の時からやっていて、スポーツの中ではダントツで大好きだ。
今私にとって部活が1番のトリコだ。
部活をやっていると、何もかもが忘れられる。
勉強も恋愛も全てを忘れ、熱中できる。
私にとって、とても居心地が良い環境だった。
そんな時、2年生の先輩から、
「梢、好きな人おる?」
と急に話しかけてきた。
私はびっくりした。やっぱりずっと恋愛の事考えてるから、顔に出てるか心配になった。
我にかえり私は、
「急にどうしたんですか?先輩。」
自分の気持ちがバレてないかものすごく不安。
「いや、別になんでもないけど、やっぱうちら、女同士じゃん?だから、恋バナしたくて!!!!」
バレていないようだ。でもこの先輩は話が長いタイプなので、用事が出来た事を伝え、早めに帰った。
帰り道、ボーッとして帰っていると、またいつもの道が私の前に訪れた。
今の道は夏風が吹いていて、木がサラサラと音をたてている。私も夏風のせいで髪の毛が揺れる。私は別にコンプレックスを抱いてるわけじゃなくて、別に髪の毛にも悩んではいない。でも顔にはまったく自信を持てなかった。海瀬中学校は可愛い子がたくさんいると、地域でもすごく話題だ。
だから、琉斗がどうして私の事が好きになったのかすごく気になった。
他にも可愛い子だって、たくさんいるのに。