私が、この世界に残したいもの。

「うぅ、人間になりたい、」

「は?何言ってんだ?」

「先輩は気にしなくていいんですー」

どこまでも鈍感な先輩

「ふーん、ほらさっさと帰るぞ」

「はぁい」


学校を出て少し歩いたところにある河川敷

桜が散って花びらが地面いっぱいに広がっている

その上を先輩と2人で歩く

「もう桜が散っちゃった〜」

「桜ってすごいよな」

「どうゆうことですか?」

「だって、少しの間しか咲いてないのにその少しの時間で人を幸せにできる
桜のためにわざわざ遠くまで足を運ぶ人もいる
俺はすごいと思うよ」

「先輩、、」

散ってしまった桜の木を見上げながら話をする先輩が凄く美しく見えた

こんなにも貴方に好かれる理由はなんだろう

こんなに恋が美しいものだなんて知らなかった