ゆっくり目を覚ます

目の前に広がってるのは白い天井

固いまくら

ベットごとに仕切られているカーテン

鼻をツンと刺激する消毒の匂い

私の手を握って眠っている先輩、、


「せ、せんぱい?!」


驚きすぎてパッと手を離してしまった

ノソノソと起きてあくびをしている先輩

え、どうして、


「あの〜、先輩?」


「ん〜?」


ごしごしと目をかきながら返事をする先輩

どうやら寝ぼけているようです

先輩が正気に戻るまで、3、2、1…。


「っ!!ゆう!!!」


お気づきになられました


「はい、私です」


「私ですじゃねーよアホ!どんだけ心配したと思ってんだよ」


あ、そーいえば私教室で、


「ご心配おかけしてすみませんでした、もう大丈夫です」


「大丈夫なわけないだろ!」


「多分ただの貧血です、最近結構多くて」


「大丈夫、じゃ、ないだろ、、」


先輩の手が震えていた


「先輩?どうしました?」


先輩の震えている手を上からギュと握った


「先輩、、」