それから3日後、私はまた今日も大きな木の扉に手を掛けた。
いつもの通り重い扉を押して、少し薄暗い店内に入った。

カランコロン…いつものベルの音。

しかし、今日はいつも私に掛けてくれる横山さんの声が聞こえない。
そして、しばらく店内をキョロキョロしていると、年齢は30代くらいだろうか、一人の男性が私に話し始めた。

「親父を探しているなら、今日はいないぞ。」

その男性はぶっきら棒な話し方だ。