何と言う事だ。私は昨夜、樹さんと寝てしまったのだ。
何も無かったはいえ、抱きしめられていたなんて…。
しかし、あんなに気持ち良く感じたのはなぜだろうか。
もちろん彼氏が居た時は、一緒に寝たりしていたが、あんなに気持ち良い安心感は初めてだ。
私は身支度を整えてリビングへと向かった。
リビングのドアを開けた時、目の前に居た横山さんが目を丸くして大きな声を出した。
「マユちゃん!どうして君がここに居るのかな?」
「じ…じつは…横山さんが心配で…樹さんに連れて来てもらったのです。」
「そんなに心配してくれたとは…ありがとう…悪かったねぇ」
横山さんは、顔色もよく元気そうだ。
いったいどんな病気なのだろうか?