クールな自称保護者様も燃える恋情は消せないようです

「ねぇ聞き間違いじゃなきゃいいんだけど、確か、預かる話を切り出したのは、お母さんからだったはずよね?」
「あれは、その、だな」

お兄ちゃんがはにかんだ笑みを浮かべた。

「作り話だ。本当は俺から預からせてもらうようにお願いしたんだ」
「えー!」
「ほら、その……どうしても放っておけなかったから」

きゅんと胸が高鳴った私の頬を、お兄ちゃんはそっと撫でた。

「好きな女が火事にあって途方に暮れていたら、助けないわけにはいかないだろ」
「なんかいいわけくさいなぁ! ほんとは最初から襲うつもりで連れて来たんじゃ……」
「人聞きの悪いこというな! この前のことは、その、悪かったよ。おまえが誘うからだろ」
「それはお兄ちゃんがぁ!」
「ほら、また『お兄ちゃん』だ」
「あっ」

と、開けた唇に、不意にお兄ちゃんがちゅっとキスをした。

「今度『お兄ちゃん』って言ったら、罰としてキスするから、覚えておけよ」