クールな自称保護者様も燃える恋情は消せないようです

家に帰ってきた時には、どうしようもない恥ずかしさで口がきけずにいた。

「さて、俺に言うことは?」
「……ごめんなさい」

お兄ちゃんに促されてやっと口にした謝罪の言葉が第一声だった。

「だって、お兄ちゃんだと思ったら私、どうしようもなく不安で怖くてパニックになっ……」

涙が落ちた。
ほっとしたのと、恥ずかしかったのと、お兄ちゃんを怒らせた辛さと、頼りない自分への情けなさと……色んな感情がごちゃまぜになって、涙になった。

「お兄ちゃんが痛くて苦しんでいるんじゃないか、って思ったら私辛くて……」
「……」
「お兄ちゃんが一生残る怪我をしたんじゃないかって考えたら、心配で仕方がなくて……だって、だってお兄ちゃんになにかあったら、私……」

優しく、抱き寄せられた。
そのぬくもりの優しさに、感情で一杯になった心が弾けて、ほろほろに溶けていく。