「会えてよかった……西園寺学園に編入するなんて、そいつはどんな奴なんだと思ったが……サラなら納得だ」

「そうなの……?編入生って、珍しいの?」


そんなに難しいテストだったっけ……?


「西園寺学園の小等部、中等部の編入はそれなりの学力があれば可能だ。だが……高等部の編入試験は難関大学入試レベル。そして、満点とらなくては、西園寺学園には編入はできない」


そうだったんだ……知らなかった。


「あ……そろそろ人が増えてくるぞ。変装をしたほうがいい、サラ」

「うん!あと、私のことは由姫って呼んで?」

「そうか……わかった」

「私は……舜先輩って呼ぼうかな。しゅーちゃん先輩だもん」


舜先輩……えへへ、なんか変な感じ。


「しゅーちゃんでもいいんだが……」

「目立っちゃうよ!副会長かつ、nobleの副総長をしゅーちゃんなんて。しゅーちゃん有名人だし、かっこいいから」

「っ、そ、それもそうか……だが、サ……由姫の方が有名だぞ」

「へ……っ?」


私が、有名?


「圧倒的な力でNo.1の座に君臨していた国内トップクラスの暴走族、biteをたった一人で潰した最強の美少女――――と」


あ、あの時のことが……っ!?


「び、美少女なんて、ありえないよ……っ!?話がすごい進化してる……」