~二人三脚~

「おー。あの二人早いじゃねーか」

「さすがお付き合いしてるだけはあるね!息ピッタリ!」

「実は対なんじゃねぇの?あの二人」

「だといいんだけど・・・」

「ま、対の印は見えないところに出るやつもいるからな。見えずに気づかないやつも多い。
でも、匂いでわかるけどな」

「匂いでわかってはいるけど、言い出せないのかもね」

「あぁ、その可能性はあるな」

対の印はほんと場所は様々。
私たちの場合は首筋のわかる部分に出ていたからすぐわかったけど、みんながみんなわかる部分に出てくるわけではない。
現に優花ちゃんも対の印が背中にあって全然わからなかったそう。
お風呂上りに鏡を見て気づいたらしい。
(でもその前に陸くんが匂いで探し当てたらしい)

このように、わからない部分に出ていれば、見つけようがなく、気づかれないことが多い。

「お、次は坂下達か」

「あの二人も息ピッタリ!!」

「ま、対だしな」

「すごい!」

「さ、俺らもスタート地点に行くぞ」

「うん!!」

二人でスタート地点で優花ちゃんペアが来るのを待っていた。

「美鈴、頼んだわよ!」

「任せて!」

「せっかくいい流れで来てるんですから、足引っ張らないでくださいね???」

「黙れ」

二人からバトン代わりのタスキを受け取った!
意識しなくても二人の速さは合った。

無事走り終えてアンカーの美琴ちゃんと拓真君にタスキを渡した。

そしたらどんどん抜いて一位でゴールした。
さすが運動能力抜群コンビ。

見事私たちのクラスの勝利で二人三脚は終わった。