~体育祭~

今日は体育祭。
毎年競技場を貸し切って行われる。
体育祭の間、ヴァンパイアは腕にバングルが
付けられ、能力を使えないようにされる(ズル回避のため)

競技は
100m走
50m走
ハードル競争
お題リレー
大玉転がし
二人三脚

私はお題リレーと二人三脚、零夜は100m走と二人三脚。
大体、一人二つの種目に出ることになっている。
二人三脚はだいたい対同士のペアでやるので、対同士で出るかどうかを決める。
私たちの場合は優花ちゃんの対の陸くんに零夜が挑発され、参加に・・。
私は元から出る予定だったからよかったんだけど・・

今も

「ぜってぇ負けねぇ!!!!!」

「勝って優花にいい所見せなくてはね」

陸くんは優花ちゃん以外の人には丁寧語でしゃべる。

「お前は石にでも躓いとけ!!」

「そしたら優花がけがをするではないですか」

「美鈴以外の女のことなど知らん」

「僕も、優花以外の女のことなど、どうでもいいです。そこだけは気が合いますねぇ」

二人三脚が始まる前からバチバチな二人だった。

「相変わらず、陸は零夜と仲いいわね~」

「ほんとに、あそこまで対抗心あるのって二人くらいよね‥」

対の女組は男組を見て少々呆れていた。

視界の人のアナウンスが競技場内に響く。

「美鈴、そろそろ出番だ。行くぞ」

「あ、うん」

「優花、行くぞ」

「は~い!」


~二人三脚~
ルールは簡単。
50mを二人三脚で走るだけ。
足には学園長の能力の能力者でしかほどけないロープが縛られている。
不思議と痛くない。これも能力の関係??

「美鈴、俺たちは第二レーンの三番目だ」

そう、優花ちゃんたちからバトンキャッチするのです。

「うん、了解」

第二レーンというのは、私たちのクラスが二組だからだ。

ちなみに、第一走者は夏鈴ちゃんと涼介君、この二人、ただいまお付き合い中らしい。
アンカーは美琴ちゃんと拓真君!
ここはお付き合いはしておらず、ほかに走者がいないということで、急遽参加らしい。
拓真君は現役の陸上部、美琴ちゃんの趣味はマラソン、と二人とも走ることが好きな二人。
これはアンカーに期待できそう!
さ、何レーンが勝つのだろう。