吸血鬼との世界

今日は一日お休みで明日体育祭。

二人とも疲れていたのか昼まで寝てしまっていた。

「おはよう、寝すぎちゃった!」

「寝顔可愛かった」

「なっ!!!!!」

「俺も久々にゆっくり寝れた。今までは美鈴の寝顔見たくて早起きしてたから!」

なんという無駄な早起きなんだろうか。
ここまで無駄な早起きは後にも先にもこれだけだと思う。

「とりあえずもう昼すぎてるから適当に何か作るね!!」

冷蔵庫には・・

「ありがとう、ブレイクランチの時間だな。もう」

「じゃあ、ホットサンドにしようか」

「そうしよう」

何だかんだと遅く起きた時の定番となりつつあるホットサンド。

朝ご飯がパン派の零夜の必需品。
ちなみに私は朝はおにぎりに納豆と紅茶が、実家にいた時からの変わらない朝ごはん。
朝は起きる時間がバラバラなので、各自でご飯を用意している。
零夜のほうが早起きなので、私の分の朝ごはんも一緒に用意しておいてくれる。

「スクランブルエッグと焼きベーコンも作ろう!」

「任せる」

「あいさ~!」

ささっと準備をしていく。

ゆっくりブランチを取ったら買い出しに行く。

たぶん学園祭期間中は疲れて買い出しに行けないときが多いだろうから、休みの今日、買い出しに行く。

「買うものは、パンと、ヨーグルト、ハム、レタス、チーズ、納豆・・・」

「米、牛乳にニンジン、ジャガイモ」

ササっと買い物かごに入れていく。

「あとは紅茶と・・」

「クッキーも入れとけ」

「え?いらないでしょ」

「紅茶のお供に」

「まだ家にお義母さんが下さったクッキーがあるから大丈夫です!」

零夜は甘いものは苦手だが、昔からお義母さんから食べさせられてた?クッキーだけは甘いものだが食べる。
なので、昔からバレンタインには零夜の元に大量のクッキーが届くとか・・。

これ以上いたら余分なものを買いそうな勢いだったのでそそくさとレジに向かい、お会計をして帰ってきた。

「持つよ」

「あ、ありがとう!」

こういうところがきゅんとするんだよね。ほんと。

寮に帰ってきてからは明日のことやらなんやらでバタバタしてた。