学園に戻ってきてもバタついていた。
マカロンと角砂糖などの食料品は当日文化祭の日の朝に届くようお店の人にお願いした。

今はみんなでメイド喫茶の店舗となる教室の飾りつけ、いすやテーブルなどの配置、メニューの作成、
食器などの確認を各自分担している。

といっても、女子軍は教室の飾りつけ、メニュー作成、食器などの確認、男子軍はいすやテーブルの配置、調理器具の確認、
当日来る食材の確認など。

文化祭までにやることは山のようにある。



「美鈴ちゃん、そっちの飾りつけはどう??」

「美琴ちゃん、こっちはだいぶ進んだよ!」

「美鈴は器用ね~ぇ!!」

「こういう細かい作業は昔から好きなんだよね!」

今は壁に貼るハートの飾りをビーズや布、デコシールなどでかわいくしてる。
ただのハートだと普通だから、ちょっとデコってみたら、みんなの評判が良かったので、コツコツと作ってる。
大きなハートから小さなハートとサイズも色々なハートを愛花ちゃんが型抜きで抜いて、それに私がデコレーションしてる。
愛花ちゃんの型抜きペースはとても早く、追いつくのがたまに難しいときもある。
デコレーションし終わったハートたちは優花ちゃんと夏鈴ちゃんが壁に綺麗に張り付けてくれてる。
二人の配置センスはすごくて、ハートがかわいく飾り付けられていた。

入口に立てかける看板にも少し飾られていた。
もうすでにかわいい空間が出来上がり始めていた。

「この空間可愛いね!!」

「うん、ハート頑張って引き続きデコってこ!!」

空間と夏鈴のお褒めの言葉にやる気が出た美鈴であった。