あれから数週間が経った。

美鈴を包んでいた黒々しいオーラは父さんの能力のおかげでなくなっていた。

父さん曰く「能力値のすべてを使って作られたオーラだったから、彼女の体には相当な負担がかかっているだろう。
目を覚ますには少し時間がかかる。気長に待ちなさい」とのこと。

よかった。
美鈴、迷惑ばかりかけてすまない。

これからは俺が守るから。