信じられない。


といった雰囲気だ。


「本気でそう思ってるのか?」


「あ、当たり前でしょ。美穂や有子はあんなに可愛いし」


言い終わらないうちに五十嵐浩介は席を立ち、大股で近づいてきていた。


「変わらない」


「え……?」


「あんたも、あの2人もなにも変わらない。ただ、可愛くなりたいと思って行動しているか、最初から諦めているかの違いだけだ」


行動しているのはあの2人で、諦めているのは私だと言いたいんだろうか。


それは少し失礼じゃないだろうか。


私は私なりに頑張ってきたつもりだし、それでも誰にも見向きをされない人だっているんだ。


悔しくてきつく下唇を噛みしめる。