言い訳を口にする私の前で清水くんは立ち上がった。


その表情はとても冷たく私を見下ろしていて、背中がスッと冷えていくのを感じた。


「悪い。今日はもう帰る」


清水くんはそう言うと、1度も振り返ること無く図書室を出ていってしまったのだった。