リセット〜君を救うために、何度でも〜


6月30日。この日は雨が降っていた。
時間になっても類くんが来ないから、今日は先に駅に向かっていた。

類くん……どうしたんだろう。

すると、LINEから通知音が聞こえたのですぐに開くと、それは類くんからだった。

「夏風邪引いたみたいで、熱があるから学校休む」

ちょうど駅に着いた私は、「お大事にね」と送り、ついでにネコちゃんのスタンプを送る。
すると、すぐに既読がついて「ありがとう」と返ってきた。

駅のホームで、私は類くんのことを考えていた。

類くん大丈夫かな。

類くんの両親は共働きで、家に帰ってくるのはいつも遅い時間だった。

心配だから、帰りに類くんの家に寄って何か食べやすいものでも作ろうかな。
それなら、その前にスーパーにも寄って材料を買っていかなきゃ!

類くん、喜んでくれるかな。


類くんの笑顔が頭に浮かび、ふふっと笑みが溢れた。そのときだった。