リセット〜君を救うために、何度でも〜

「類くん?」

顔を覗き込んでみると、類くんは慌てて後ずさる。

あれ?今、類くんの顔すごい赤くなかった!?

「すごい顔が真っ赤だよ?体調悪い?」

「平気!出かけるのは、バイトなかったら一緒に行ける」

類くんは早口でそう言って、スタスタと教室を出て行った。

類くんの背を目で追ってから、ため息をつく。私、変なこと言っちゃったのかな。

でも、バイトがなかったらいいよって言ってくれた!!類くん、私とお祭り行きたいって思ってくれたのかな。

もし、類くんとお祭りに行けたら、今度こそ類くんに言うんだ。

私の、本当の気持ちを。