リセット〜君を救うために、何度でも〜

電車に乗って2駅揺られた後、私達は電車を降りて高校へ向かう。

体育館には、私と同じ1年生がいっぱいいた。どうやらクラスごとに座るらしく、壁にはクラス分けの髪が貼られていた。

恐る恐る見ると、私と類くんは同じクラスになっていた。やったぁ!!

「やった!類くんと一緒だ〜!!」

思わずぴょんぴょん跳ねてしまい、そのまま類くんに抱きつこうと腕をのばした私に

「こんな人が大勢いる前で抱きつこうとするな!そういうのは恋人にするもんだろうが!」

と類くんは言い放った。

そっ……か。
私と類くんは恋人じゃないんだ。

唐突に突きつけられた事実に思考が停止するが、ハッと我に返った私はなんとか笑ってごまかす。

「ごめんごめん、はしゃぎすぎちゃった。」

その後、類くんが何か言っていたけど、私は聞いていなかった。

なんで、なんで、なんで。
私、なんで類くんの恋人じゃないの?