家を出ると、類くんが待っていてくれた。
「類くん!」
「おせぇよ。ったく、ほらおいてくぞ。」
こんなことを言っても、ちゃんと待っていてくれる類くんはやっぱり優しいと思う。
だから私は、
「うん!」
と言って先に歩く類くんに小走りでついていった。
駅のホーム。
私と類くんは同じ高校に入学することになったことを言うと類くんは、
「たまたま志望校が被っただけだろ。そう言う話、別に珍しくも何ともねぇし。」
なんて言っていたけど、本当はたまたまなんかじゃない。私が一緒の高校に行きたくて類くんと同じ志望校を受けたんだ。
「またお前と一緒かよ。腐れ縁もいいとこだな。」
腐れ縁、か。
たまたまなんて、縁なんて、この世には無いんじゃないかと思う。でも、それでも私は信じたいんだ。
「これでクラスも一緒だったら、腐れ縁って言うより運命じゃない?」
運命という存在を。
「類くん!」
「おせぇよ。ったく、ほらおいてくぞ。」
こんなことを言っても、ちゃんと待っていてくれる類くんはやっぱり優しいと思う。
だから私は、
「うん!」
と言って先に歩く類くんに小走りでついていった。
駅のホーム。
私と類くんは同じ高校に入学することになったことを言うと類くんは、
「たまたま志望校が被っただけだろ。そう言う話、別に珍しくも何ともねぇし。」
なんて言っていたけど、本当はたまたまなんかじゃない。私が一緒の高校に行きたくて類くんと同じ志望校を受けたんだ。
「またお前と一緒かよ。腐れ縁もいいとこだな。」
腐れ縁、か。
たまたまなんて、縁なんて、この世には無いんじゃないかと思う。でも、それでも私は信じたいんだ。
「これでクラスも一緒だったら、腐れ縁って言うより運命じゃない?」
運命という存在を。



