「類くんが犠牲にした寿命はもう元に戻ってる。だから、最期まで生きて。次に会う時は、シワだらけのおじいちゃんになってからだよ?」
涙は止められない。でも、全力で笑った。
類くんには、笑っていてほしいから。
類くんとは、笑って別れたいから。
そう思えば、類くんはふはっと吹き出すように笑う。
「片方は十六歳の女子高生で、片方はシワ
だらけのじいさんって犯罪だろ」
「あの世に警察なんているわけないでしょ」
私は髪のリボンをほどく。
類くんにもらった、初めてのプレゼントだ。
それを類くんの手首に結ぶ。
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