「だって、みんなお前のことを忘れて楽しそうにしてるのが許せなくて!一緒にずっといられるもんだと思ってたし、何で日和が理不尽に死ななきゃいけなかったんだよ!?俺は、俺は、ずっとお前に言いたいことがあったのに・・・・。やりたいこと、行きたいところ、いっぱいあったのに・・・・・」
やっと、類くんの声が聞けた。
全部、話してくれた。
肩を振るわせて泣く類くんを抱きしめる。
「大丈夫、私のことみんな覚えているよ。心の片隅にちゃんと残ってる。だけど、前を向かなきゃいけないから言わなくなっただけ。何も心配しなくていいんだよ。私のこと、いっぱい考えてくれてありがとう。だけど、類くんも前を向かなきゃ」
ね?と首を傾ければ、類くんは驚いたように目を見開いた。



