よし!今日もばっちり!
鏡の前に立った私は、黄色のリボンでポニーテールに結ぶ。

このリボンは、私と類くんが幼い頃、2人でお祭りに行った時に類くんが帰り道に私にくれたものだ。

どうやら、私がトイレに行っている隙に買っておいたものらしい。

「これ、やる。」

「え?」

今思えばすごいそっけない渡し方だったけど、私には王子様に見えたんだ。
きっと、そのときには類くんのことが好きになってたんだと思う。

でも多分、このリボンをくれたのは類くんだって、本人は覚えてないんだろうな。


だからこれは、私だけの秘密だ。