リセット〜君を救うために、何度でも〜


視界はぐちゃぐちゃで、歪んだ類くんしか見えなくて。
そしたら、歪んだ類くんがスクリーンからパッと消えて、ノイズが入る。

しばらくすると、スクリーンはまた類くんを映し出す。
そして………

「え?」

類くんが「リセット!」と言った途端、私が死ぬ前、つまり私が死んだ日に戻った。
類くんの視線の先には、私がいた。

類くん、あの日は確か風邪で休むって。
なんでいるの?

「この子は、私の相……いや、ある奴の手によって時間を遡る術を手に入れたんだ。君を救い出すために。一回につき一日。自分の命を犠牲にしてね。」

「そん、な…。で、でも、もしかしたら、類くんがそこまでしたって事は、私が死なずに生き残る可能性があるってことですか?」