「あの、よく分かりません。」
私がそう言うと、白い人はふふっと笑みをこぼす。
「それはすまないね。私も、ここに客人が来るのは初めてだから、緊張しているんだよ。」
「そう、なんですか?」
「あぁ。」
この人?はどうやら悪い人ではないらしい。
だって、こうやって私を安心させようとしてくれているのだから。
緊張の糸が少し解けた私は、白い人の前に座り込んで、今1番言いたい事を口に出した。
「あの、つまり、私は、普通の人とは違う所にいるということですか?」
「そういうことになるかな。」
それはどうして……
そう言う前に、白い人の背後にスクリーンのようなものが現れ、映像が映し出される。
そこに映っていたのは、類くんだった。



