小さい頃から、私たちはずっと一緒だった。

毎日一緒に遊んだりして有意義な時間を過ごしていた。 

「まって、海渡っ。置いてかないでー」

「明鈴ー早く来いよー」

あの日、私たちは山の奥まで行ってアイヌネギを取りに行ってた。

私たちの両親は仕事などで忙しく、私たちと過ごすことはほとんどなかった。

「痛っ。」

私は突然腕に痛みが走った。

「どうしたの、明鈴?」

私は虫に刺されただけだと思ってそのまま放置した。

「ううん、虫に刺されただけだよ。」

その時にしっかりと気づいてればよかった。

それは命に関わることだったって。