どこまでも続く青い空に 高い煙突から立ち昇る煙 重苦しい建物の中から抜け出して その白だけをずっと見ているのは 零れそうな涙を隠すため 「風になって遊んできて」 呟くように漏らした声は 飛び立った鳥の羽音にかき消された 大好きだった彼が旅立った日 私も心を置き去りにした ・・・ あれから七年も経つのに 私の中の時は 止まったまま 見える景色は 色を失くしたまま