「てかちっちぇーな、芽緒」 連絡先を交換している間にさりげなく万尋さんがあたしの頭に肘を置いてきた。 え、てか呼び捨てっ… 尊い……。 「じゃ、後でラインするね」 「はい!」 「練習、頑張って」 「ありがとうございます」 あたしはペコッとお辞儀をしてスタジオに入った。