そんな彼と話せることは少なかったが、いつも目で追うようになっていた。


ある日、塾の席替えで、隣の席になった。


賜衣乃くんは、フレンドリーなため、よく話しかけてくれた。


話しかけてくれることがすごくうれしくて、憂鬱だった塾に行くのがとても楽しみになった。


塾に行くと、賜衣乃くんがいるかどうかをすぐに探してしまう。


その答えはすぐにでた。


賜衣乃くんのことが好きなんだ。


賜衣乃くんのことを思うとどきどきして、何も考えられなくなる。


恋なんかしないって思ってたのに…。


でも、会えば会うほど賜衣乃くんのことが好きになっていき、ごまかせなくなっていった。


そんな時、受験が迫ってきて、私は塾はオンラインで受け、受験勉強に力をいれていった。


ぶじ、高校には合格でき、そのまま塾を辞めることになった。


すでに、3ヶ月は会ってないのに、これからも会えないことが決まってしまった。


高校は女子校に行くことになったため、絶対に同じ高校に通うことはできなかった。


連絡先を知っているわけではないから、連絡をすることもできない。