浅葱の姫。

「はい。

無事に帰ってきてくださいね。」

私はそう言った。

「私を誰だと思ってるのです?」

沖田様は冗談のように言った。

「新撰組一番隊組長ですよ。」

そう言って出ていかれた。

そして暑くて長い夜が始まった。

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「へいすけぇ!」

「うわぁっ!」

「総司はどこに行った!」

「2階だ!」