浅葱の姫。

「この声は·····」

私が質問しようとすると

沖田様は私の耳を手で塞いだ。

「こんな声は聞かなくていいです。」

沖田様にそう言われ

私は察した。

拷問の声だ。

敵を拷問して

仲間の居場所や目的を

聞き出しているんだ。

辛いことだけど

これも彼らの仕事だ。

沖田様のおかげで

私は声を聞かずに済んだ。